活動報告 防災支援委員会 防災学習支援 

 防災支援員会は2025年10月14(火)16日(木)、17日(金)の3日間、明石市立人丸小学校第4学年5クラス(生徒数169名)を対象に防災学習支援活動を行ったのでその概要を報告します。この活動は科学技術支援員会が人丸小学校において継続して行っているゲストティーチャー派遣授業の社会科版で、9月12日に担当担任先生2人と防災支援員会のメンバー2人が昨年度の学習内容の確認や改善要望について打合せを行って、今年度の授業内容の決定と日程調整を進め、その後内容確認を行って実施したものです。なお、本年度については一昨年度のように神戸市の「人と防災未来センター」の見学などの予備的な学習を行った中での授業となりました。

1. 実施要領 

・テーマ:「地震から身を守るために!」(第4学年・社会科)

災害を正しく恐れ、被害を少なくする方法を考えよう

・日時:2025年10月14(火)、16(木)、17日(金)、 2コマ(90分)

・対象:明石市人丸小学校第4学年5クラス、169名

・講師:近畿本部兵庫県支部防災支援委員会 藤井武委員長(建設)、西濱靖雄委員、

石川博喜委員、近畿本部防災支援委員会 森川勝仁技術士

(補助員:科学技術支援委員会 荒田賢司技術士、福井英雄技術士

・生徒以外の参加者:各クラスの担任教諭

02. 実施内容 

阪神・淡路大震災から30年がすぎて、震災を経験しない世代にその教訓をどのように伝えていくかが問われている中で、小学生が地震の発生メカニズムの基本を学び、実験を通して被害を少なくする方法について考え、身近な防災の大切さを自分のものにすることを目的に教材資料を準備して実施しました。

2.1 学習内容

1)地震はなぜ起きるのだろう。図を示して地球の内部構造の概要とプレートテクトニクスによる大地の衝突について学び、日本が地球上でも特別に地震の起きやすい位置にあることを知る。

そして、地震がプレートの沈み込みに伴ってできる断層と海溝部での陸地側プレートの跳ね上がりによって起きることを理解する。

2)地震の規模を示すマグニチュードと震度について解説し、阪神・淡大震災や大阪北部地震における被害について写真を見ながら、特に家の下敷きで数多くの人が亡くなったこと、けがの原因の多くが家具等の転倒であったことを知る。

3)グループに分かれて実験材料(紙ぶるる(1))を組み立て、条件を変えながら実際に揺らしてみて家全体の揺れ方についてグループで考察し、発表し合う。(紙ぶるるは今年度は1人に一つとして組立を行う。このときに補助員がグループ毎に組立をサポートする。)

 筋交いの補強なしの場合と1階だけ補強、2階だけ補強、1階2階とも補強、屋根に重りをつけた場合などで揺れ方の変化を観察し、グループで話し合った結果をそれぞれ発表してもらう。

4)配付資料に基づいて地震が起きた時に家の中にある危険な場所を想像してグループで話し合いながら探し、発表してもらう。

5)子供部屋の模型を揺らして家具が転倒する様子を撮影したビデオを見て、家具を固定することの重要性を学び、配付資料を自宅に持ち帰ってもらい家族の人たちと話し合うように勧める。

6)質問時間を10~15分程度確保して質疑応答を行い、授業後にアンケート調査(自由記入欄あり)に応えてもらう。

3 まとめ

 各クラスとも「人と防災未来センター」の見学では阪神・淡路大震災における神戸市内の被害状況に「こわい」といった反応があり、家屋の倒壊や家具の転倒で多くの死者やけが人が出たことに驚いた様子でした。質疑応答の時間では積極的に多くの発言があり、生徒が興味を持って参加していたことがうかがえました。また、今回は地震が来た時の教室における避難行動訓練を行えたことは新しい試みでよかったと考えています。

授業後に実施したアンケート調査では、地震がなぜおきるのか、地震から身を守るにはどうしたらよいかについて、ほとんどの生徒が「よくわかった」、「まあまあわかった」と回答。紙ぶるるがうまく作れたかについても「すぐにうまく作れた」、「まあまあうまく作れた」が86%以上と学習目標をほぼ達成したと考えています。アンケートの自由記入欄にはほぼすべての生徒が感想などを記入していて、地震についてもっと知りたい、被害を少なくしたい、紙ぶるるの実験が楽しかったといったコメントが数多くありました。 

今後の課題は、さらに分かりやすい資料の作成と県支部の防災支援委員会のメンバー全員が講師として活動できるようにすることと考えています。

参考(1)紙ぶるるは、名古屋大学福和研究室開発による防災教育教材

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